木綿のハンケチ

主に漫画のレビュー。時々小説、映画についての感想を書いてます。

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「挿絵がどんどんEROくなるの巻」僕は友達が少ない 5巻

僕は友達が少ない 5巻
  • 僕は友達が少ない 5巻
  • 作者:平坂読
  • イラスト:ブリキ
  • 出版社:メディアファクトリー
  • 発売日:2010/11/20
  • メディア:文庫

ある日父・隼人から電話でよくわからない話を聞かされて驚く羽瀬川小鷹だったが、星奈にそれとなく確認してみたところ、彼女のほうは特に変わった様子もない。
一応気にはなりつつも、隣人部ではいつものように残念な部員たちとの騒がしい日々が続いていく。
遊園地に行ったり温泉に行ったり昨今の娯楽業界を取り巻く情勢的に危険な領域に行ったり、いろんなところにGO(5巻だけに)!
隣人部の人間関係にも変化がおとずれる、はいてもいるしはいてなくもあり、ついているようでついてない、大人気残念系青春ラブコメディ、変化と原点回帰の二学期編突入!


【感想】

【注】強烈にネタバレしてます。





星奈ヒロインフラグを強引におっ立てられて、待ちも待ったり はがない 5巻 です。
投げっぱなし気味の引きから否応なく期待が膨らんでましたが
結論としては特に進展しませんでした。
結婚云々の話には余り触れられませんでしたよちくしょうめが!!

結構重要な展開だよなと思う読者をほったらかして、今回の隣人部は遊園地へ。
友達と行った事が無いどころか、遊園地そのものへ行った事の無い面子もチラホラ。
さすが隣人部。骨の髄まで充実していません。

毎度のことながら人ごみで不機嫌になる夜空と理科。
セクハラされる小鳩とセクハラオヤジの星奈。
うんこしか言わないマリア。
ハーレムだが空気の小鷹。
空気どころか作者がたまに書き忘れてんじゃないかと思える幸村。
こんだけよく動くキャラがいるんだからそりゃ霞のように薄くもなるわな。

そんな幸村ですが、今回はピンスポ当たりました。
クドイどころかアクまみれの面々の中で唯一マトモと錯覚しそうになる彼がとんでもない飛び道具を飛ばしてきました。



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幸村女かよ!!

読者の誰もが驚きながらも素直に受け入れたことでしょう。
こんなかわいい男子高生がいてたまるか。
これで隣人部は小鷹を除いて全て女子高生という、いわゆるハーレム状態とあいなりました。
段々と部員たちの小鷹への好意が露骨になってきたことですし、恋の結末はどうなってしまうのやら。
いや、こいつらはその前に友達か。


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「ぺんぎん☆はいうぇい」ペンギンハイウェイ

ペンギン・ハイウェイ
  • ペンギン・ハイウェイ
  • 作者:森見 登美彦
  • 出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日:2010/05/29
  • メディア:単行本

小学四年生のぼくが住む郊外の町に突然ペンギンたちが現れた。
この事件に歯科医院のお姉さんの不思議な力が関わっていることを知ったぼくは、その謎を研究することにした。
未知と出会うことの驚きに満ちた長編小説。


【感想】
森見センセイの新刊。
もしかしたら久しぶりの新刊なんじゃね?と思うのだが、ハードカバーの小説は一定期間を置いてから文庫へと転生するため、そんな久しぶりな感じがしない。
不思議!!

そんなわけで「ペンギン・ハイウェイ」は初?の京都以外を舞台にした長編小説。
おいおい、新たな森見ワールドなんじゃね?とか期待に胸を膨らませて読んで見たんですが。
ん~、なんか違う。

「ぼく」を取り巻く世界はいつもの「世界」ではない。
森見センセイの描く停滞感の溢れる生涯モラトリアム!!といった「世界」ではない。
もっとこう、寝起きのような、ゆるゆるとしてふわふわとした「世界」に感じる。
断固とした意思力を感じない。

個人的な受け取り方だけれど、今までの話はいわゆる「逃げ」と思う。
社会や将来なんかから「逃げ」ている話と思う。
しかし「逃げ」きれるものではなく、渋々と、少しだけ「大人」にならざる終えない話。

ペンギン・ハイウェイはそうではないと思う。
これは「少年」が少しだけ「大人」へ近づく話だ。
そこは希望に満ちている。

オレは少年ほどに「少年」ではない。
「大人」になることが良いことばかりでない、ということを知っている。
というかだいたい面倒臭いもんであると知っている。
だからあまり、なんかしっくりこないんじゃないかなぁと思う。

あくまで子供視点で書かれているから、もうおっさんになってしまったオレは少年の視界へ同調することができないのであろう。
子供に煙たがられる「大人」へとオレも変わっているのであろうか。

もっともこの本を子供が読んでも楽しくはないんだろうなぁ。

ペンギン・ハイウェイ

ペンギン・ハイウェイ

価格:1,680円(税込、送料別)

「恥かきながら生きてんだ、せめて恥のかかない死に方を」オタクの逝き方

オタクの逝き方

膨大なコレクションを持つオタク層。
もし、そんな彼らが不運にも突然の死に見舞われた場合、そのコレクションは文化的に貴重であっても、価値の分からない遺族は粗大ゴミとして捨てる可能性がある。
さらに、死後に恥ずかしいコレクションが露見し、遺族がさらに悲しい思いをすることがあるかもしれない。
また、現代社会ではパソコンや携帯電話は必需品だ。
ネット銀行や有料サイトなど、当人だけしか知らない情報を抱えて逝ってしまった場合、その対処方法に関してはほとんど知られていないと言える。
本書では、オタクに限らず現代社会に生きる我々が、心おきなく逝けるように準備する方法を、専門家のインタビューやマンガを交えて、分かりやすく解説します。


【感想】
死んだあとどうするか?
別にオタクじゃなくても考える問題です。

しかし我こそはオタクという人は、市場価格では計ることのできないコレクションを持っていることが多いでしょう。
もし自分が死んだら、これらのコレクションがどのように処分されてしまうのか?
そんな悩みや不安を解決したい方にはこの本がオススメです。

遺言状の書き方やコレクションの遺産相続、またコレクションの処分方法等が事細かに書かれています。

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「そんなコレクションねえよ」って方。
人には言えないもの、見せられないものを持ってはいませんか?
PCの中にあるエロ画像、エロ動画の数々。
死んだ後に見られるのを想像して苦悶したことのある人も多いはず!
少なくともオレはそうだ。

あれはそう、昔友人から「天からトルテ」の全巻を借りた帰り道。
もしこの場でオレが車に撥ねられたら、きっと誰も悲しんでくれないだろう。
そんなことを考えていました。

見つけてしまう身内の気持ちも考えると、そういったものの適切な処分方法を考えるべきだと思います。
別にいつ死んでもかまわないという人でも本書を読んでおけば、周りの人で不幸があったときに適切な行動をとることができるかもしれません。

また、本書内ではチェック形式で「今死んだらヤバい度チェック」を知ることができます。

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別にオタク関係なくね?って内容もチラホラ。
そしてそれにチェックを入れているのが少し悲しい。

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オレは41~90Pでちょいヤバめでした。
確かに今死んだら色々と身内が悲しい想いをすると思います。

オタクの逝き方

オタクの逝き方

価格:1,500円(税込、送料別)

「阿呆の血のしからしむるところ」有頂天家族

有頂天家族 (幻冬舎文庫) [文庫]
  • 有頂天家族
  • 作者:森見 登美彦
  • 出版社:幻冬舎
  • 発売日:2010/8/5
  • メディア:文庫

久しぶりの森見さん。
他の作家から森見さんに戻るとあまりの読みやすさにテンションがあがってしまう。
ぐいぐい読んでしまうな!

京の町を舞台に狸と天狗と人間のどうでもいい大騒動を描いたお話。
相変わらずの森見テイストに冒頭から一気に引き込まれます。

物語の主人公「下鴨矢三郎」は、面白く生きるだけが全ての狸。
阿呆の血のしからしむるところを全力で休み休み生きる、典型的な森見作品の主人公。
そんな矢三郎の家族はこんな感じ。

■下鴨総一郎
偉大なる父。故狸。
狸界を束ねていた素晴らしい狸であったが、数年前、金曜倶楽部によって鍋にされてしまう。

■母
偉大なる母。
どうしようもない息子たちと宝塚をこよなく愛する。
モダンな美少年に化けては「玉突き」に繰り出す。ついた通り名が「黒服の王子」。
雷が鳴ると狸に戻ってしまう。

■下鴨矢一郎
いざというときは頼りにならない下鴨家長男。
亡き父のような立派な狸になるべく他のどうしようもない兄弟を尻目に努力する、責任感の強い真面目な狸。
しかし融通が利かない上に、いざというときは慌てふためいて混乱してまう。

■下鴨矢二郎
引きこもりの下鴨家次男。
普段は鬱々としているが、泥酔すると偽叡電車に化けて京都を走り回る。
現在は蛙に化けて戻れなくなったため、井戸の中で隠遁中。
無気力な井の中の蛙。

■下鴨矢四郎
甘えん坊の下鴨家四男。
化けるのが苦手。気が弱いため、怖がるとすぐに尻尾を出してしまう。
なぜか携帯電話の充電ができる。
なぜだ。

所謂ホームドラマ的なキャラクターの配置ですが、森見さんが味付けするとただのホームドラマじゃ終わらない。
なんせ狸だもの。天狗もいるし。

特に物語終盤の、亡き父の言葉「阿呆の血のしからしむるところ」を胸に兄弟4人が力を合わせて大円団に持ち込む様。
感動しないというか、緊迫感がないというか。
肩の力の抜け方というよりも、筋肉がないんじゃないかと思わせる作風。
しかし「きつねのはなし」や「宵山万華鏡」なんかでの、どっぷりした重みのある作風も見ているので、この人はなんなんだろうなぁと感じてしまいます。

有頂天家族

有頂天家族

価格:720円(税込、送料別)


「巧みな表現手法にオレはもう疲れた」私の男 著:桜庭一樹

私の男 (文春文庫) [文庫]
  • 私の男
  • 作者:桜庭 一樹
  • 出版社:文藝春秋
  • 発売日:2010/4/9
  • メディア:文庫

とりあえず面倒臭いのであらすじを

■あらすじ

私の男は、ぬすんだ傘をゆっくりと広げながら、こちらに歩いてきた。

という一文で『私の男』は始まる。2008年6月夕方、雨の銀座。結婚式を翌日に控えた腐野花(くさりの・はな)は、婚約者の美郎(よしろう)と父の淳悟(じゅんご)と3人で会食することになっていた。

“私の男”というのは、美郎ではなく、淳悟をさす。娘が父を“私の男”と呼ぶ。しかも、花の一人称は“わたし”。“私の男”というときだけ、漢字になる。漢字とひらがなの使い分けひとつでふたりの特別な関係を感じさせるのだ。言葉を選び抜いて書かれた一文、一文がすごい。

このとき花は24歳、淳悟は40歳。花は9歳のときに震災で家族を亡くし、親戚にあたる淳悟に引き取られた。それ以来、淳悟とは離れられないと思っていたのに、花は結婚する。淳悟とはまったく異なるタイプの美郎と。第1章では花が新婚旅行から帰ってきて、淳悟が消えたことを知るまでを描く。

なぜ淳悟はいなくなったのか? 父と娘の過去に何があったのか? ふたりの秘密を抱えているのは、淳悟が花に贈った“サムシングオールド”――死者のカメラだ。

第 2章は2005年11月、第3章は2000年7月、第4章は2000年1月、第5章は1996年3月、最終章は1993年7月と、花と淳悟がいっしょに暮らした年月をさかのぼっていく形で物語は進む。カメラのフィルムを巻き戻すように。舞台も東京から北の町へと移ってゆく。雨雲が北上してゆくように。


義理の父と娘のねっちょり爛れた情愛を濃厚に描く!!
あぁ、久しぶりにしんどい本だった。
読むのに一ヶ月以上かかったんじゃないでしょうか。

直木賞受賞作とのことで、そういえば賞をもらった小説は読んだことがないと思いたって読み始めました。
とにかく句読点の多さに辟易した。さすがは直木賞受賞作。

言葉の一言一句を丁寧に表現し、登場人物の心理描写を巧みに書いている。
と言えば聞こえは良いですが、じゃぁ自分がそれを読みたいのかといわれれば少々疑問。
まるで高級和牛のすき焼きを食べているかのような、濃厚で重厚な言葉のハーモニー。
全編これをやられるとさすがに胸焼けが...。

面白く無いわけでもなく、むしろ確実に面白い。そして素晴らしい作品。
読むほどに放たれるオーラに何度挫折しかけたか。
作家の力量やら個性やらアクの強さやら。そういうったものを浴び続けると人間はたぶん死ぬ。
もちろん作家の合う合わないはあると思います。
森見登美彦作品なんかはいくらでも浴びせかけてくださいってもんです。

ストーリーそのものについてはそこまで感慨深いものではありませんでした。
あまり興味が無い題材ということと登場人物へ感情移入ができないため、おこちゃまなオレは二人の濃密な時間にただひたすら置いてきぼり。
「へーそうなんやぁ。ふーん。ほぉ~。」
なんて他人事。むしろどういった層がこの本を好むのか。

第三者的な視点として美郎が用意されているのか思いきや、こいつもたいがい浮世離れしてるし。
真人間出て来い!!

まぁ閉じこもった世界の人間が掘り下げたものなぞ、赤の他人は何の興味もありゃしねえよってことなのかな?
私の男

私の男

価格:680円(税込、送料別)

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