木綿のハンケチ

主に漫画のレビュー。時々小説、映画についての感想を書いてます。

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「ふわゆるカールの金髪イケメン参上!!」機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) 2巻

機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) 2巻

“シャアの再来”の二つ名を持つ「袖付き」の首魁、フル・フロンタルが登場。
シナンジュと呼ばれる真紅のMSを駆り、主人公バナージ・リンクスの乗るユニコーンガンダムに襲いかかる。


【感想】
世界一偉くなったロリコンことシャア・アズナブルの再来と言われるフル・フロンタル(意=素っ裸)。
第2巻にして重役出勤気味に登場!!
金髪カールを動画で見ると正直キモいです、大佐。

小説を読んでる身としてはちょいと駆け足すぎかなって感じの1巻でしたが、2巻も負けず劣らず駆け足でした。
マリーダさんがいかにジト目で蔑んでくれるか?を楽しみにして見るのが正しい見方と思います。

それ以外の見所はなんといっても大佐の乗る破廉恥な程に赤い機体「シナンジュ」。
サザビーをもっと細かく捏ね繰り回したかのようなデザインと、黒金の挿し色がどえらくかっこよろしい。
武装はサザビーからファンネルをとっぱらった感じ。
ガンダムユニコーンといい、先の時代となるF91といい、ファンネルってあんまりなのか?

さておき、そんなシナンジュの動いてる姿がかっこいいのなんの。
登場シーンでは隕石やデブリの破片を蹴って加速するところまで細かく描いているなんて、本気で作ってんぜ!って感じが伝わってきます。
ロンド・ベル隊との戦闘でも圧倒的な戦術で翻弄、つかロンド・ベル隊がちょっと不甲斐ないのではないかと・・・。
カタパルトで一機撃墜されていましたがお前は何をやっているのか。
リディに関しては何も言うまい。

ユニコーンとの戦いも、機体の性能では劣るにも関わらず、巧みな戦術でバナージを圧倒。
バナージはあまり好きになれないんで、もっとやれって感じで見てました。

最後はクシャトリアにとっつかまるユニコーン。
クールにリベンジ達成するマリーダさんにオレ歓喜。
さらに後半のマリーダさんは良い事言ってました。
ジト目なんですが、にじみ出る優しさ。
バナージはもっと涙するべきではないかと思いました。


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「口からクソ垂れる先と後にサー!とつけろ!!」グラン・トリノ

【内容】
フォードの自動車工を50年勤めあげたポーランド系米国人、コワルスキーは、愛車グラン・トリノのみを誇りに、日本車が台頭し東洋人の町となったデトロイトで隠居暮らしを続けていた。
頑固さゆえに息子たちにも嫌われ、限られた友人と悪態をつき合うだけの彼は、亡妻の頼った神父をも近づけようとしない。
コワルスキーを意固地にしたのは朝鮮戦争での己の罪の記憶であり、今ではさらに病が彼の体を蝕んでいた。

その彼の家に、ギャングにそそのかされた隣家のモン族の少年タオが愛車を狙って忍び込むが、コワルスキーの構えた銃の前に逃げ去る。
その後なりゆきで、タオやその姉スーを不良達から救ったコワルスキーは、その礼にホームパーティーに招いて歓待してくれた彼ら家族の温かさに感じ入り、タオに一人前の男として仕事を世話してやる。
だが、これを快く思わないモン族のギャングが、タオにさらなる嫌がらせを加えた。
顛末を聞いて激昂したコワルスキーはギャングに報復するが、一矢報いるべくギャングはタオの家に銃弾を乱射し、スーを陵辱する。

復讐の念に燃えるタオと、それを諌めるコワルスキー。報復の連鎖に終止符を打つべく、コワルスキーはある策を胸に、ひとりでギャング達の住みかに向かう...。

【感想】
現役を引退したクロコダイルダンディーは、昔の面影もなくただの頑固じじいに成り下がってしまった。
それも生半可な頑固さではない。

例えば妻の葬儀でお世話になった神父様が親しげに呼び捨てにすると「さんを付けろよデコスケ野郎」。
あなたの妻に生前「私が死んだら旦那をよろしく」とお願いされていたんですよと説明したところでなしのつぶて。
「ババア相手に神を語る頭でっかちの童貞野郎」と罵る始末。

また、助けてくれたお礼に花や料理をダンディの玄関に置いてゆく中国人に対して
「そんなゴミはもって帰ってくれ」。

日本で言うところのツンデレのツン期ともいえるが、アメリカにはツンデレの概念が日本ほど定着していないため、デレ期もなかなかにハード。

モン族の少年タオを一人前にするべくあれこれと自分の行き着けへ引きずりまわしたり、古典的アメリカ映画的悪態(例:「昨日、うちのワイフがこう言ったのさ」から始まるやり取り)を伝承する。
しかしこれは...いるのか?生きていくのに必要なのか?
やはりアメリカって国で生きていくためには小粋にワイフの小話をはさまにゃならんのか?
そんな無茶振りをなんとかこなすタオが、現代の団塊世代と若者の思考のギャップに感じられてとてもハラハラした。

しかし日本産の車に乗る肉親を「能無し」呼ばわり。タオ族を「汚らしい」と侮蔑。黒人をニグロと罵る。
誰彼構わず罵詈雑言を浴びせるダンディー。
映画を見ているだけだと差別的に見えるが、自分へすらも一貫して厳しい様を見せるダンディーはなんだか憎めない。

物語の結末としてダンディーは復讐の連鎖を断つために英雄的な決断をする。
妻に先立たれる、自らも病に侵されたダンディーは死期を悟り、自分の命をどう使うか?を決めたのだろう。
それを見たタオの胸に輝くじじいの大切な勲章と、贈られたグラントリノ。
その魂は世代を超えて受け継がれたのであろう。

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「そりゃ争いは無くならんわ」第9地区

南アフリカ共和国のヨハネスブルク上空に突如現れた宇宙船。
しかし上空に静止しているだけで何のアクション見せない。
意を決した人類が船に乗り込んだ先には、飢餓状態にある異星人たちがいた。

28年後、異星人たち(通称:エビ)は難民として隔離地区「第9地区」で人類と共存していた。
そこは人間とエビたちの争いが絶えない、まさに無法地帯。
第九地区を管理・監視する団体 MNU (英:MULTI-NATIONAL UNITED) は、新たにエビ専用隔離地区「第10地区」へとエビを移住計画を進めていた。

指揮を執るMNU職員 ヴィカス は移住のための立ち退き要請の同意を得るために第九地区へ訪れる。
そしてそこで謎の液体を浴びてしまい、運命が一変してしまう...。

【感想】
とりあえず見ろ。
ここまで愉快な映画は久しぶりだった。

人は汚い。人種差別も争いもなくならない。
それがこの映画にはぎっしり詰まってました。

多分法的にはエビと人類は同等の権利が与えられていると思う。
多少の制限はあるだろうが、基本は権利もあれば義務もある。

しかしそこは人類とエビ。白と黒。
同じわけがないじゃない。

立ち退き要請もあくまで形式的にしか行われず、人権もクソもあったもんじゃない。
ちょっとでも抵抗の意思が見えればすぐに銃をむけるわ、勝手に小屋の中に卵産んでたら小屋ごと焼き払うし。
一方のエビもエビで人を襲って食っちまうし。
2chのヨハネスブルグコピペまんまの世界。

・軍人上がりの8人なら大丈夫だろうと思っていたら同じような体格の20人に襲われた
・ユースから徒歩1分の路上で白人が頭から血を流して倒れていた
・足元がぐにゃりとしたのでござをめくってみると死体が転がっていた
・車で旅行者に突っ込んで倒れた、というか轢いた後から荷物とかを強奪する
・宿が強盗に襲撃され、女も「男も」全員レイプされた
・タクシーからショッピングセンターまでの10mの間に強盗に襲われた。
・女性の1/3がレイプ経験者。しかも処女交配がHIVを治すという都市伝説から「赤子ほど危ない」
・「そんな危険なわけがない」といって出て行った旅行者が5分後血まみれで戻ってきた
・「何も持たなければ襲われるわけがない」と手ぶらで出て行った旅行者が靴と服を盗まれ下着で戻ってきた
・中心駅から半径200mは強盗にあう確率が150%。一度襲われてまた教われる確率が50%の意味
・ヨハネスブルグにおける殺人事件による死亡者は1日平均120人、うち約20人が外国人旅行者。



そんでもう、主人公のヴィカスがクズ。
立ち退き要請は言わずもがな。
あることでエビに助けを求めなければいけないことになるんですが、完全に上から目線。
利害が一致して協力することにもなるんですが、そうなってもエビのことなんざ一ナノも考えてやしない。
自分が一番大事な、まさにクズみたいな人間。

つか映画通してのまともなヤツがヴィカスの嫁とエビ一匹。
残りはまとめてクズ。

詳細はあまり語りたくはないので避けます。
しかし見る価値はありました。
身勝手なクズまみれの映画が好きな方だけではなく、映画が好きならきっと幸せになれるはず。

「おいおい、これディカプリオの話じゃね?」インセプション

人の夢に忍び込み、アイディアをいただきメシを食う。
そんなヤクザな商売をしているレオ様ことドム・コブ。
いや、なんつぅかすごい名前だよな。
ザコ+ザコ的な。

そんなドムへ渡辺謙ことDocomoの携帯のおじさんが依頼を持ちかける。
「ライバル会社を解散させるよう、社長の息子へ'植え付け(インセプション)'しちゃぁくれんかのぅ。」

「インセプション」を翻訳すると「始め、開始、発端」。
会社を解散させようという「思いつき」を深層心理に植えつけるってことらしい。

んでそれがすごい難しいんだってさ。
なのでドムが嫌がる素振りを見せると、Docomoの携帯のおじさん、
「もち断ったら東京湾じゃけぇ」

ヤクザこええ。

でもって、社長の息子を拉致って夢の中へ...。

そして衝撃のラストへ!!

【感想】
今更感はありますが映画「インセプション」
全体の感想としては、ここ最近見た映画の中ではおもしろい部類。
女子にはあまり評判がよろしくないようですが、男子、特に小難しい設定好きとかSF好きの男子は見ても損しないと思います。
漫画やラノベにありがちな設定を上手いこと料理していてワクワクします。

しかし一般人は、突拍子も無い設定と複雑に絡み合うストーリーに置いてきぼりを食らうこと間違いなし。
バンバンCM打ってましたけど、全然一般向けじゃぁございませんでした。
一瞬でも気を抜けば置いていかれます。

オタクにとっては、「ああ、そういうことね」ってぐらいな話ですが。

さておき、この映画最大の論点はラストシーンにあります。
クリストファー・ノーランの無茶振り。個人的にはああいうやり方は大嫌いです。
ああ、気持ち悪い。

映画の公開直後から、「インセプション ネタバレ」、「インセプション 解説」なんてキーワードが急上昇したらしいです。

個人的には正解不正解以前に、監督の無駄な自己アピールと解釈してしまっているため、ノーゲームと解釈しています。
どっちでもいいだろうに、大人のオナニーなんぞ。

などと言いつつも、そんな不快な気分になるラストでもありませんでした。
あくまでちょっとした疑問符をそっと置いていくかのような。

久しぶりに大画面でレオ様を見たので、内心ほっとした映画でした。

「某隔離病棟」かいじゅうたちのいるところ

ショッタりしたぼくちゃんとかいじゅうたちの心のふれあいと成長を描くほんわかファンタジー。
そんな全世界で2000万部も売れているベストセラーな絵本の映画化。
正直読んだどころか存在すら知らないというか原作が絵本という予備知識すら無しで鑑賞。

結果、オレはかいじゅうが怖いと思った。
心技体で恐ろしい。

まず心。
冒頭で「ぼくが王様だ!」とのたまうぼくちゃんをすんなり信じるところですでにおかしい。
それまで情緒不安定に暴れまわる怪獣たちが、それ以後なんとなく安定したのは精神的支柱を手に入れたからであろうか?
しかし常人のそれとは程遠く、ちょっとした発言や行動で情緒不安定なところを見せる。少し説得しただけで納得して大人しくなる様がまた恐ろしい。
オレの知る限り、あのような心を持つ人間は特定の施設内、もしくは裏通りにしかいない。
少なくともオレと関わってきた人々は、あのような、よく言えば天真爛漫なムラッ気は持ってはいない。
どこに地雷があるかわかりゃしねえ。
後半、徐々に「ぼくちゃん王様じゃなくね?」という疑問を抱き始め、精神的に不安定になっていくかいじゅうたち。
なんか「es」を観てるみたいだった。ああいう心の壊れていく様をドキュメンタリーしているような、あんな感じ。

次に技。
空を飛ぶフクロウを正確無比に狙撃する投擲術。
オレの知識が正しければ、マタギですら不可能だ。
マスターキートンならばいける気がする。なんか尤もらしい講釈を垂れ流しながら狙撃するだろう。
そしてぼくちゃんの幻覚としか思えない設計図を元に巨大な砦をそれなりにいい感じで作る建築技術。
人の知識と奴らが交わった場合。我々の科学力はすぐさま追い抜かれるのではないだろうか。

最後に体。
でかい。それだけで恐怖だ。
加えてショートフックで木に風穴が開く。仲間の怪獣を軽々と投げ飛ばす。跳躍力は自身の約3倍。
そして上記の「心」が原因で仲間であるかいじゅうの腕を引きちぎる。
奴らにとってみれば造作もないのだろう。人間の腕など枯れた枝のようなものだ。戯れにポキリである。

絵本って子供の読むものだから、なんかふんわりしててあったかい、そんな印象でいたけどこれはいかん。
あんなとこ三日といられねえ。

しかし絵本というのは大人が読むと不気味なものが多い。
「本当は怖い~」しかり、残酷描写が結構ある。
しかし大人として最も恐怖を感じるのは、行動の動機が不明瞭である点だ。思いつきですらない意味のわからない行動を取る。そしてその行動が残酷。
子供の頃、カエルを捕まえてはすり潰したり、ウシガエルで野球をしていたが、あれにも理由はなかった。
子供とは、人とは、本来そういうものなのであろうか。

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