木綿のハンケチ

主に漫画のレビュー。時々小説、映画についての感想を書いてます。

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「某隔離病棟」かいじゅうたちのいるところ

ショッタりしたぼくちゃんとかいじゅうたちの心のふれあいと成長を描くほんわかファンタジー。
そんな全世界で2000万部も売れているベストセラーな絵本の映画化。
正直読んだどころか存在すら知らないというか原作が絵本という予備知識すら無しで鑑賞。

結果、オレはかいじゅうが怖いと思った。
心技体で恐ろしい。

まず心。
冒頭で「ぼくが王様だ!」とのたまうぼくちゃんをすんなり信じるところですでにおかしい。
それまで情緒不安定に暴れまわる怪獣たちが、それ以後なんとなく安定したのは精神的支柱を手に入れたからであろうか?
しかし常人のそれとは程遠く、ちょっとした発言や行動で情緒不安定なところを見せる。少し説得しただけで納得して大人しくなる様がまた恐ろしい。
オレの知る限り、あのような心を持つ人間は特定の施設内、もしくは裏通りにしかいない。
少なくともオレと関わってきた人々は、あのような、よく言えば天真爛漫なムラッ気は持ってはいない。
どこに地雷があるかわかりゃしねえ。
後半、徐々に「ぼくちゃん王様じゃなくね?」という疑問を抱き始め、精神的に不安定になっていくかいじゅうたち。
なんか「es」を観てるみたいだった。ああいう心の壊れていく様をドキュメンタリーしているような、あんな感じ。

次に技。
空を飛ぶフクロウを正確無比に狙撃する投擲術。
オレの知識が正しければ、マタギですら不可能だ。
マスターキートンならばいける気がする。なんか尤もらしい講釈を垂れ流しながら狙撃するだろう。
そしてぼくちゃんの幻覚としか思えない設計図を元に巨大な砦をそれなりにいい感じで作る建築技術。
人の知識と奴らが交わった場合。我々の科学力はすぐさま追い抜かれるのではないだろうか。

最後に体。
でかい。それだけで恐怖だ。
加えてショートフックで木に風穴が開く。仲間の怪獣を軽々と投げ飛ばす。跳躍力は自身の約3倍。
そして上記の「心」が原因で仲間であるかいじゅうの腕を引きちぎる。
奴らにとってみれば造作もないのだろう。人間の腕など枯れた枝のようなものだ。戯れにポキリである。

絵本って子供の読むものだから、なんかふんわりしててあったかい、そんな印象でいたけどこれはいかん。
あんなとこ三日といられねえ。

しかし絵本というのは大人が読むと不気味なものが多い。
「本当は怖い~」しかり、残酷描写が結構ある。
しかし大人として最も恐怖を感じるのは、行動の動機が不明瞭である点だ。思いつきですらない意味のわからない行動を取る。そしてその行動が残酷。
子供の頃、カエルを捕まえてはすり潰したり、ウシガエルで野球をしていたが、あれにも理由はなかった。
子供とは、人とは、本来そういうものなのであろうか。

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