木綿のハンケチ

主に漫画のレビュー。時々小説、映画についての感想を書いてます。

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「きっとどこかで会っている」横道世之介

■表題
横道世之介

■作者
吉田 修一

■感想
時はバブルの絶頂期。
田舎から東京の大学へと上京してきた横道世之介。
平凡だけど、なんかイイ奴。あと妙に図々しい。
そんな世之介と出会った友人たちの現在(2008-2009)を少しだけ織り交ぜなが、世之介の大学一年間を綴った物語。

「きっとどこかで会っている」
なんてコピーで推されている本書。
大げさと思うなかれ、本当にそうだ。こんなやついるわ。

いや、正確にはいたわ、だ。
なんか思い出の端っこにこびり付いているような、そんなヤツ。
それは一人ではないのかもしれない。
学生時代の友人たちのいろんな愛くるしかった、子供だった、人間らしかった部分の集合。
そんなきれいな思い出の集合が世之介なんじゃなかろうか。
たぶん学生時代に読んでも「ふーん、へー」で終わっていたことだろう。

物語の端々で、世之介と出会った友人たちの現在が挿入されます。
そのだれもが世之介を思い出して、なんとなくぼんやりとだけ思い出して笑顔になる。

「世之介と出会った人生と出会わなかった人生で何が変わるだろうかと、ふと思う。たぶん何も変わりはない。ただ青春時代に世之介と出会わなかった人がこの世の中には大勢いるのかと思うと、なぜか自分がとても得をしたような気持ちになってくる。」

そうだよなぁ。
オレもそうなんだろうなぁ。

久しぶりに良い本を読んだ。
つか朝方まで読みふけてしまったせいで眠い。
しかもなんか気持ちを引きずってしまう。思い出すと泣きそうになってしまう。

「砂の女」以来、他人に薦めてしまう本だ。



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