木綿のハンケチ

主に漫画のレビュー。時々小説、映画についての感想を書いてます。

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「巧みな表現手法にオレはもう疲れた」私の男 著:桜庭一樹

私の男 (文春文庫) [文庫]
  • 私の男
  • 作者:桜庭 一樹
  • 出版社:文藝春秋
  • 発売日:2010/4/9
  • メディア:文庫

とりあえず面倒臭いのであらすじを

■あらすじ

私の男は、ぬすんだ傘をゆっくりと広げながら、こちらに歩いてきた。

という一文で『私の男』は始まる。2008年6月夕方、雨の銀座。結婚式を翌日に控えた腐野花(くさりの・はな)は、婚約者の美郎(よしろう)と父の淳悟(じゅんご)と3人で会食することになっていた。

“私の男”というのは、美郎ではなく、淳悟をさす。娘が父を“私の男”と呼ぶ。しかも、花の一人称は“わたし”。“私の男”というときだけ、漢字になる。漢字とひらがなの使い分けひとつでふたりの特別な関係を感じさせるのだ。言葉を選び抜いて書かれた一文、一文がすごい。

このとき花は24歳、淳悟は40歳。花は9歳のときに震災で家族を亡くし、親戚にあたる淳悟に引き取られた。それ以来、淳悟とは離れられないと思っていたのに、花は結婚する。淳悟とはまったく異なるタイプの美郎と。第1章では花が新婚旅行から帰ってきて、淳悟が消えたことを知るまでを描く。

なぜ淳悟はいなくなったのか? 父と娘の過去に何があったのか? ふたりの秘密を抱えているのは、淳悟が花に贈った“サムシングオールド”――死者のカメラだ。

第 2章は2005年11月、第3章は2000年7月、第4章は2000年1月、第5章は1996年3月、最終章は1993年7月と、花と淳悟がいっしょに暮らした年月をさかのぼっていく形で物語は進む。カメラのフィルムを巻き戻すように。舞台も東京から北の町へと移ってゆく。雨雲が北上してゆくように。


義理の父と娘のねっちょり爛れた情愛を濃厚に描く!!
あぁ、久しぶりにしんどい本だった。
読むのに一ヶ月以上かかったんじゃないでしょうか。

直木賞受賞作とのことで、そういえば賞をもらった小説は読んだことがないと思いたって読み始めました。
とにかく句読点の多さに辟易した。さすがは直木賞受賞作。

言葉の一言一句を丁寧に表現し、登場人物の心理描写を巧みに書いている。
と言えば聞こえは良いですが、じゃぁ自分がそれを読みたいのかといわれれば少々疑問。
まるで高級和牛のすき焼きを食べているかのような、濃厚で重厚な言葉のハーモニー。
全編これをやられるとさすがに胸焼けが...。

面白く無いわけでもなく、むしろ確実に面白い。そして素晴らしい作品。
読むほどに放たれるオーラに何度挫折しかけたか。
作家の力量やら個性やらアクの強さやら。そういうったものを浴び続けると人間はたぶん死ぬ。
もちろん作家の合う合わないはあると思います。
森見登美彦作品なんかはいくらでも浴びせかけてくださいってもんです。

ストーリーそのものについてはそこまで感慨深いものではありませんでした。
あまり興味が無い題材ということと登場人物へ感情移入ができないため、おこちゃまなオレは二人の濃密な時間にただひたすら置いてきぼり。
「へーそうなんやぁ。ふーん。ほぉ~。」
なんて他人事。むしろどういった層がこの本を好むのか。

第三者的な視点として美郎が用意されているのか思いきや、こいつもたいがい浮世離れしてるし。
真人間出て来い!!

まぁ閉じこもった世界の人間が掘り下げたものなぞ、赤の他人は何の興味もありゃしねえよってことなのかな?
私の男

私の男

価格:680円(税込、送料別)

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