木綿のハンケチ

主に漫画のレビュー。時々小説、映画についての感想を書いてます。

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「ユニバァァァァァァァァス!!!!」僕は友達が少ない 4巻

僕は友達が少ない 4 (MF文庫 J ひ 2-22) [文庫]
  • 僕は友達が少ない(4)
  • 作者:平坂読
  • イラスト:ブリキ
  • 出版社:メディアファクトリー
  • 発売日:2010/7/21
  • メディア:文庫
夏休み明けに衝撃的な出来事があったものの、羽瀬川小鷹は相変わらず友達のいない学校生活を送っていた。一方隣人部では、夜空に触発されて他の部員たちまでイメチェンに挑戦したり、手つかずだった小鳩の夏休みの宿題をみんなで手伝ったり、BLアニメを鑑賞したりと、これまでどおりの残念で賑やかな日常が繰り広げられるのだった。しかし、一見前と変わらない様子の夜空が、たまに可愛い素振りを見せることが……。これはもしかして――デレ期? 一方星奈の父・天馬と小鷹の仲も深まったり――。大人気残念系青春ラブコメ第四弾、僕たちの熱く残念な季節は終わらない!

【感想】
迷走する友達作りを繰り返すラブコメ第4巻。書いてて良くわからんが、そういうお話。
アニメ化も決定して勢いに乗ってる感があるけど、肝心の制作がシャフトってことで賛否両論かなぁ。
化物語はまーアリっちゃアリだったけども・・・。

そんなわけで残念な夏休みも終わり、残念すぎる二学期のスタート。
それってもうリア充なんじゃね?なんて野暮なツッコミはおやめください。夏でも秋でもない季節の残念な日常なんです。

今回で夜空のデレがだいぶ表面化していますが、冷静に考えると話の軸がBLゲームとは残念です。
確かに友達同士でもキスは・・・いや、しねぇよ。
まかり間違ってもしねえ。気づいて!
結局ちょこちょこデレる夜空がかわいいんだけど、夜空だしなぁ。であろう。

一方星奈の方はというと、小鷹が父と着実に仲良くなってしまっている。
肉親と仲良くなると、色々しんどいよね、ホント。マズイ方向だ。BLな方向ではないだけマシなのか。
いや、照れる父はかわいいけども。
むしろ4巻のオチも父が仲良くしたいだけなのだろう。
父カワユス。

あとプールや海のとき同様、「お疲れ様会」の予行演習感というか、手探り間が悲しい。
もっと普通にさ!って、普通がわからなんいんですよね。
結局日常に戻ってしまう面々が強引に始める、というか創める「王様ゲーム」。
確実に間違えた王様の命令に哀愁すらただよいます。

まーとりあえず貴重な挿絵をそういう使い方をするはどうかと。
親交を深めるための裸の付き合いとはいえそのようなご無体な使い方をされると小生としましても今後の対応を考えざる終えません。
ちくしょう。
僕は友達が少ない(4)

僕は友達が少ない(4)

価格:609円(税込、送料別)

「伊坂幸太郎祭り最後の刺客」アヒルと鴨のコインロッカー

■表題
アヒルと鴨のコインロッカー

■作者
伊坂幸太郎

■感想
やっと伊坂幸太郎祭りが終了
連続して読んだから、なんかオシャレに言い回しとかできるようになった。ような気分。
「ロマンはどこだ」

「殺戮に至る病」であったよなーってトリックを使ったお話。
椎名というシャバ僧が悪魔のような雰囲気と形容する河崎と椎名というシャバ僧がネチネチちちくりあうお話。伊坂作品からネチくり合いを取ったら何が残るんだろう。
舞台を二年前と現在とネチくり行き来しながら徐々に明かされていく物語の謎。
なぜ川崎が?どうして川崎が?ま、まさか川崎が?か・・・川崎ぃーーー!!!

ソウデスネ

前半は正直タルかった。
不合理な展開がチラホラ見えて、なんだよ伊坂ちゃ~ん、どうしちゃったの?え?元々そうだって?そりゃそうだけどさ。
なんて思いながら読んでるもんだからタルい。
そこかしこに黒崎が出てくるぐらいにタルい。

しかし中盤以降、物語の核心へと近づくにつれてぐいぐい引き込まれる。
二年前と現在が気持ちよくリンクしていき、謎が解き明かされてゆく。
50 ページ前を読み直し、なるほどそういうことか!と読み進め、またも50ページ前を読み直す。
読者はただ生唾を飲みながら読みふけるしかないであろう。
いや、言い過ぎた。そこまでではない。

最後のシーンを読み、なんとも心に落ちてくる、素直に受け止められる気持ち。普段はこういうシーンは嫌いなはずなのに。
物語の結末なのだから。役者は舞台から降りなければならない。
これは物語の終わりを書いた物語なのではなかろうか。

個人的には伊坂幸太郎作品の中でも好きな話でした。

最後に。
なんだよもう一冊残ってんじゃんと「チルドレン」を買った。
陣内が出ていたので「お得意のクロスオーバーかよ。伊坂先生は本当にトリックスターじゃのう」なんて気取っていたものの、すぐに自分の愚かさに気づく。

なんか同じ本買うことが増えてきました。



「きっとどこかで会っている」横道世之介

■表題
横道世之介

■作者
吉田 修一

■感想
時はバブルの絶頂期。
田舎から東京の大学へと上京してきた横道世之介。
平凡だけど、なんかイイ奴。あと妙に図々しい。
そんな世之介と出会った友人たちの現在(2008-2009)を少しだけ織り交ぜなが、世之介の大学一年間を綴った物語。

「きっとどこかで会っている」
なんてコピーで推されている本書。
大げさと思うなかれ、本当にそうだ。こんなやついるわ。

いや、正確にはいたわ、だ。
なんか思い出の端っこにこびり付いているような、そんなヤツ。
それは一人ではないのかもしれない。
学生時代の友人たちのいろんな愛くるしかった、子供だった、人間らしかった部分の集合。
そんなきれいな思い出の集合が世之介なんじゃなかろうか。
たぶん学生時代に読んでも「ふーん、へー」で終わっていたことだろう。

物語の端々で、世之介と出会った友人たちの現在が挿入されます。
そのだれもが世之介を思い出して、なんとなくぼんやりとだけ思い出して笑顔になる。

「世之介と出会った人生と出会わなかった人生で何が変わるだろうかと、ふと思う。たぶん何も変わりはない。ただ青春時代に世之介と出会わなかった人がこの世の中には大勢いるのかと思うと、なぜか自分がとても得をしたような気持ちになってくる。」

そうだよなぁ。
オレもそうなんだろうなぁ。

久しぶりに良い本を読んだ。
つか朝方まで読みふけてしまったせいで眠い。
しかもなんか気持ちを引きずってしまう。思い出すと泣きそうになってしまう。

「砂の女」以来、他人に薦めてしまう本だ。



伊坂幸太郎祭り最終章 フィッシュストーリー

■フィッシュストーリー
一気買いした伊坂幸太郎文庫もこれで最後。
さぁさぁ遠からんものは(ry

伊坂幸太郎はどこまで伊坂幸太郎なのか。
しかしそんな伊坂幸太郎に病みつきだZEってあなたが読むべきです。

とにかくクロスオーバーしまくります。
オタク歓喜です。
ドラえもんのモブにパーマンがいるかのごときドキドキ。
そのドキドキを魂が覚えているから、だからオレたちはあんたが大好きだ。

まぁとにかく黒澤が主役。とことん主役。
重力ピエロのお兄ちゃんもちょこっとでてきたり。
ラッシュライフの絵描き君の父ちゃんやらも出てきたり。
なんなんでしょうねこれは。
自分の中にある小さい何かを取り出してきてるのかね。

伊坂幸太郎という作家に思う。
特に文章が上手い気はしない。強いて言うならオサレ。
独特の雰囲気があるにはあるけれど、それも声高に言うところでもない。
プロットが上手いかといわれれば、まぁそうなのかなぁと。
そんなぼんやりとした印象を受ける。
単純に読むだけであれば、それこそ面白い作家はいくらでもいるけど、なんというか時代的なんかね。
読みやすくて、感覚や感性がすっと入ってくる。
なんかそんな印象。

読者を楽しませる面白い小話に自分のやりたいことを乗っけるとこんな感じなんでしょうかね。

そして足元に「アヒルと鴨のコインロッカー」が転がっていることに気づくオレ。

なん・・・だと・・・っ!?

伊坂幸太郎を読みふける日々

■ラッシュライフ
風が吹くと桶屋が儲かる的なお話。
いや、伊坂幸太郎の作品は全てにおいて風が吹けば桶屋が儲かる的なニュアンスを醸し出していないわけでもない。
というよりも根本的にこの「どこかで繋がっているぞ」感というものに読者は偏執的情動を持っているのではないか?
なんか多いぞ、最近そういう流れ。いやこっちがそういう本ばかり読んでいるのかもしれない。

もっとも伊坂幸太郎の場合は「だれも儲かっていないけどもオレたちの今日は始まったばかりだ(場合によっては明日であり昨日)」的な着地を決めるていると思う。
結論を出さないのを好きって人も嫌いって人もいるだろうけれど、個人的には好きとか嫌いとか最初に言い出したのは誰なのかしらぐらいな気持ち。

各登場人物が微妙にすれ違い、微妙に影響し合いながら結局のところ何も影響はねんじゃねえの?何も納得はいかねえ。しかしまぁこれはこれでよしとしておこう。そんなもんさ。
しかしなぜそこであいつが登場するのかね。

■死神の精度
総じてアンニュイ気味な死神と人間の織り成す、心触れ合わない短編集。
終始一貫してやる気の見られない死神が公務員的に人の生き死にを左右する。これから死を待つ人々が何を思い、何を成すのか。そんなこととは一切に埒外な場所から死を決定される。
読み進めるうちにどうやら人の生き死にとはこのような軽いものらしいぞ?とみんなに教えてあげたくなる。しかし本当にそうなのであろうか。
価値を決めるのは誰なのか。自分か他人かアンニュイな死神か。
きっとそんなものはどこにも無いのだろうなと、そう言われるのであろう。俯瞰な人に。

そんなこととは一切関係無く、今度はあの人が出てくる。
なぜお前がそこにいる。

個人的には「ミュージック!」を押していきたいところではある。


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